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「急速強化」「直撃」「沿岸前線」 台風19号が大雨降らす3要因

【台風19号】竜巻と見られる強風により被害を受けた千葉県市原市永吉付近では電柱や家屋が倒壊していた=12日午後、千葉県市原市(納冨康撮影)
【台風19号】竜巻と見られる強風により被害を受けた千葉県市原市永吉付近では電柱や家屋が倒壊していた=12日午後、千葉県市原市(納冨康撮影)
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 台風19号が各地で記録的な大雨をもたらしている要因としては、海面水温が高い海域を進んだことで「急速強化」という現象が起きたこと、日本列島を直撃するコースを取ったこと、進路前方で「沿岸前線」が発達したことがあるとみられる。

 まず、列島の南海上で海面水温が高く、水蒸気を多く含む海域を進んだことで19号は急発達した。気象庁などによると、7日から8日にかけて中心気圧は一気に60ヘクトパスカル以上下がり、24時間で急激に低下する「急速強化」という現象が起きた。フィリピン沖から列島南岸に至るまでの水温は台風が発達しやすい27~28度と平年より1、2度高い状態を保っていた。

 また、気圧配置が台風の勢力を弱めずに関東地方を直撃させた。19号は太平洋上と中国大陸側で発達した2つの高気圧に挟まれて直進。台風を押し流す上空の偏西風は北へ大きく蛇行しており、時速20キロ前後でゆっくりと温かい海域を進んだ。

 さらに、大型に発達することで、本体が接近する前から進行方向の前方に「沿岸前線」を発生させた。台風周辺では反時計回りに風が吹く。列島上空では南東方向から温かく湿った風が流れ込み、冷たい空気とぶつかることで前線が発達。接近2日前から雨が降り出すなど各地で大雨が続く要因となった。

 日本気象協会の森康祐気象予報士(51)は「ここまで急発達した台風はあまり例がない。大雨以外でも進路右側では暴風が強まり、沿岸部では高潮による被害の恐れもある」と話している。

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