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「陸の孤島」と化した成田空港 混乱回避の術はなかったのか

 しかし、案内が「聞き取りづらい」といった声も漏れた。10日夕の到着便で成田空港に降り立った女性(32)は「こんな状態で(来年の五輪に際し)外国人を受け入れようとしているなんて不安」と話す。

 ●ダイバートできず

 混乱を回避するため、航空便では、急患や悪天候で目的地での着陸が困難な場合、行き先を変更する「ダイバート」が行われることがある。

 ダイバートを選択し、周辺の空港に着陸すれば、利用客の滞留を防げた可能性がある。だが、NAAによると、今回は3機がダイバートを選択したものの、多くはしなかった。

 理由について、日航の担当者は「変更した先の空港にスタッフが常駐していなければ、乗客を受け入れられず荷物も下ろせない」。全日空の担当者も「スタッフや機材の都合がつかなかった」と説明する。

 元日航機長の杉江弘さんは、こうした事態に改善が必要だと訴える。「(ダイバートした)受け入れ先にスタッフがいない場合は常駐する他の航空会社への協力や、自衛隊に人員輸送を要請することもできる。五輪を目前に控え緊急事態を想定し、国などを交えた関係機関でシミュレーションを重ねるべきだ」と提言している。(大渡美咲)

■ダイバート 航空機の運航に際し、当初の目的地以外の空港などに着陸すること。目的地外着陸とも呼ばれる。悪天候や急病人の発生、滑走路閉鎖、災害、機体の故障といった場合に選択される。国土交通省によると、平成23年3月の東日本大震災発生時には羽田空港や成田空港に向けて運航していた86機がダイバートした。

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