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治療拒否した歯科医襲撃男に懲役8年 深刻「ペイハラ」の実態

 「男の約束を守れ!」。男はこう訴え、医院に押しかけたり、電話で苦情を訴えたりした。時には警察官が出動する事態もあった。これらの行動は2年弱にわたり繰り返されたという。

10分以上突き刺す

 事件が起きたのは今年3月15日の夕方だった。

 刺し身包丁と手製の手かぎを手にし、医院を訪れた男。待合室を通り過ぎ、他の患者を治療していた医師を襲った。

 医師は包丁をつかんで抵抗したが、手かぎで10分以上突き刺すなどされた。一命は取り留めたが、顔や手に約80針を縫う重傷を負った。

 殺人未遂などの罪に問われた男は、大阪地裁の裁判員裁判で犯行を認める一方、「自分に落ち度はない。医師が約束を守らなかったのが悪い」と訴えた。弁護人も、男が治療中止について公的機関に相談したが解決できず、追い詰められていたと明かした。

 会社勤めを終え、年金暮らしをしていた男。情状証人で出廷した息子は「誰かに暴力をふるう姿を見たことがない」と証言した。

 9月20日の判決。増田啓祐裁判長は、治療中止をめぐる経緯は双方で認識の違いがあるとしつつ、「別の歯科医を受診するなど手段はあり、動機は誠に身勝手というほかない」と指摘。「自分の論理だけで行動していなかったか、よく振り返ってほしい」と説諭し、懲役8年の実刑判決を言い渡した。

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