倒壊の鉄柱、撤去されず3週間 千葉・市原のゴルフ練習場

台風15号の影響で、千葉県市原市ではゴルフ練習場の鉄柱が倒れ、住宅十数棟が損壊、けが人も出る大きな被害となった。30日で倒壊から3週間を迎えたが、いまだ鉄柱は撤去されず、住民は不安を抱えた生活を強いられている。
「なぜ大事な説明が何もないのか」。会社員の松山高宏さん(55)はゴルフ練習場側の対応に不満を隠せない。自宅屋根には鉄柱が倒れたままで、雨漏り対策に追われた。家族は市の補助を受けてアパートに仮住まいをし、松山さんは1人で住んでいる。
「一刻も早く撤去してほしい」と望むが、作業中に損壊が広がった場合の対応や修理費の負担など補償について説明はなく「正直話にならない」と憤る。
鉄柱の倒壊原因をめぐっては国土交通省が構造上の問題なのか、自然災害なのかを調査中。県は、調査結果を踏まえ対応策を検討するとしている。