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【北限に挑む~食に託す復興】(中)国産紅茶で「地元を元気に」 宮城・石巻

 震災から3年後に店舗は再建。朱夏さんは短大卒業後、出版社で本の企画などに携わったが、平成29年5月に石巻へ再び戻った。「父は365日働いていて、旅行も行けなかった。自分の力で楽にしてあげたい」。そんな思いも帰郷のきっかけだった。

 雅晴さんも新たな挑戦に乗り出した。若い世代に親しまれるような商品を作ろうと、朱夏さんらとともに開発したのが「kitaha」だった。緑茶のような甘みが特徴で、名前は北国で力強く育った茶葉をイメージした。

 現在は摘み取った茶葉を静岡市の生産者に委託して発酵させ、再び石巻市に運んでいる。茶葉の鮮度を保つのに苦労するというが、「工場を宮城に作り、摘み取りから製造、パッケージングまでやりたい」と話す雅晴さんの表情は明るい。

■ ■ ■

 今年6月。多賀城市から来店した夫婦が雅晴さんに対し、同月に大阪市で開催された20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)のことを口にした。

 「G20の夕食会で出た紅茶はこれですか」

 雅晴さんは一瞬耳を疑ったが、夫婦に確認すると、公表された夕食会のメニューには確かに「kitaha」の名前が載っていた。

 調べたところ、G20の1カ月前、夕食会の飲料監修担当だった日本ソムリエ協会会長の田崎真也氏が関係者を通じ「kitaha」を5パック発注していたことが判明。ただ、G20の夕食会で提供されていたことは、雅晴さんも朱夏さんも知らなかったという。

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