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5メートル超の高潮、阪神間で大浸水 兵庫県

 兵庫県は1日、阪神地域を対象に、5メートルを超える高潮被害を想定したハザードマップ(高潮浸水想定区域図)を公表した。防潮堤などの水防施設が破壊されれば、海抜ゼロメートル地帯が多い尼崎市の大半が浸水するなど被害は広範囲に及ぶと予測。県は避難先を確認するなど日常的な防災意識の向上を訴えている。

 マップは、中心気圧910ヘクトパスカルの台風襲来を想定。過去最大とされる昭和9年の室戸台風級の規模で、尼崎市~芦屋市の海岸に波高5・2~5・5メートルという「想定しうる最大規模の高潮」の被災を分析した。

 防潮堤や堤防、水門などが破壊される最悪の事態で浸水区域は約6400ヘクタールになり、2階建ての屋根まで水没する5メートル以上の浸水は約1400ヘクタールと推定。うち尼崎市は約1千ヘクタールに達し、浸水が阪神尼崎駅は6メートル、JR尼崎駅は5・1メートルに。西宮市は阪急線以南、芦屋市は阪神線以南で浸水被害が出る。

 災害時の対策本部となる尼崎市役所は3・6メートル、西宮市役所も2・5メートルとされ、救急拠点の兵庫医科大病院は5・6メートルなどと公的機関の被災も大きい。

 一方、水防施設の破壊がなければ、5メートル以上の浸水は約15ヘクタールとみられる。それでも2階床部分まで水没する3メートル以上は約1千ヘクタールに及び、尼崎、西宮両市の海抜ゼロメートル地帯に集中する。

 県は水防法の改正とともに、昨年の台風21号で大きな高潮被害があった大阪湾沿岸地域からマップ作成に着手。今月末には神戸市沿岸、今年度末には播磨沿岸に加え、但馬、淡路沿岸の予測も順次公表する予定で、策定中の高潮対策10カ年計画にも反映させる方針だ。

 マップは県のホームページで公開。県港湾課は「想定図をもとに、避難先や経路を改めて確かめるなど防災への意識を高めてほしい」としている。

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