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京アニ火災 ガソリン「3階一瞬で炎舞い上がる」専門家 被害拡大要因か

白煙を上げて燃える「京都アニメーション」のスタジオ=18日午後0時2分、京都市伏見区(本社ヘリから、鳥越瑞絵撮影)
白煙を上げて燃える「京都アニメーション」のスタジオ=18日午後0時2分、京都市伏見区(本社ヘリから、鳥越瑞絵撮影)

 「京都アニメーション」での放火事件では、鉄骨コンクリート造りの3階建てスタジオが爆発音とともに瞬く間に燃え広がり、多くの死傷者を出した。ガソリンが使われたとみられ、専門家は被害が拡大した要因の一つと指摘する。

 身柄を確保された男(41)はスタジオ1階でガソリンのような液体をまいた上で火を付けたとみられる。東京理科大・火災科学研究所の水野雅之准教授によると、火を付けられたガソリンの一部はガスとなって上昇し、上部の空気と混ざってさらに引火するという連鎖で、炎が一気に上昇するという。

 現場のスタジオでは3階や屋上につながる階段でも死者が確認されており、水野准教授は「1階で出火しても状況次第では、炎はすぐに舞い上がり、3階まで達するのは一瞬」と話す。

 平成21年に大阪市此花区で発生したパチンコ店放火事件では5人が死亡、10人が重軽傷を負ったが、殺人罪などで死刑判決が確定した男は、ガソリンを床にまいた上で火を付けていた。近畿地方のある消防隊員は「ガソリンが使われた場合、煙ではなく炎による被害も大きい」と明かす。

 京都市消防局によると、スタジオにスプリンクラーはなかったが、消防法施行令の基準では建物の大きさなどから設置義務はない。設置義務のある消火器や非常警報設備は設けられていたという。消防局の関係者は「らせん階段が屋内にあるため、煙や火は広がりやすかったのではないか」と話している。

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