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ネット取引で覚醒剤浸透 キャリア官僚相次ぎ逮捕

■隠語が氾濫

 《パキパキの氷や自転車あります! 郵送も可》

 ツイッターには違法薬物の宣伝とみられる投稿が散見される。捜査関係者によると、「氷」や「アイス」は覚醒剤、「自転車」はコカインを指す隠語だ。警察などの摘発を警戒して直接的な表現を避けながら無料通信アプリなどの連絡先を記載し、連絡してきた客と取引の交渉を行うケースが目立つ。

 元埼玉県警科学捜査研究所乱用薬物科長の雨宮正欣(あめみやまさよし)・法科学研究センター所長によると、違法薬物売買の主流はこの10年で路上からネットへと移行している。匿名掲示板への書き込みに加え、近年はより人目につきやすいSNSでも取引を持ち掛ける投稿が盛んに行われるようになっている。

 例えば、ツイッターは特定の語句をキーワード化して抽出する機能を備えており、隠語をキーワードに設定すれば薬物関連の投稿を絞り込みやすいとされる。さらに、雨宮氏は「売人にとってネット取引は新規顧客の開拓が目的。利用率の高い媒体に敏感に反応している」と指摘する。

 薬物裁判を手掛ける堀井準(ひとし)弁護士もネットを通じた売買が増えたと感じており、「ネット注文で郵送してもらえば密売人に会わずに済む。買い手の心理的ハードルが下がる」と話す。

■大麻栽培方法も

 警察庁などによると、全国の警察が押収した覚醒剤の量は30年まで3年連続で1トンを超えた。今年6月には警視庁などが静岡県内で約1トンの覚醒剤を押収しており、高い国内需要があるとみられる。

 乾燥大麻も3年連続で増えており、ネット上では海外サーバーを悪用した大麻栽培方法の紹介サイトも複数立ち上がっている。

 捜査関係者は「違法薬物を唆(そそのか)すネット情報の誘惑に対抗できる効果的な啓発をどう行うかが課題だ。書き込みを調べ密売人を摘発するなどサイバーパトロールによる地道な捜査も進めていく」と警戒を強める。

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