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【西日本豪雨1年】伝統の味で復興を「真備みやげ」のせんべいが復活

西日本豪雨の被災から乗り越え、復活した「若竹せんべい」(渡辺恭晃撮影)
西日本豪雨の被災から乗り越え、復活した「若竹せんべい」(渡辺恭晃撮影)

 西日本豪雨で大きな被害を受けた岡山県倉敷市真備(まび)町で、約40年続く「若竹せんべい」が被災を乗り越えて復活した。菓子店や商店の多くが被災した同町で、ボランティアや復興関連の工事に携わる人らを中心に「真備みやげ」として人気を集める。作っているのは地元の女性たち。「町の復興に一役買いたい」と意気込んでいる。(鈴木俊輔)

 真備町のキャラクター「マービーちゃん」を焼き付けたタケノコ形のせんべいをかじると、口の中に素朴な甘さと香ばしさが広がる。同町特産のタケノコをペースト状にし、乾燥させて粉末にしたものを練り込んでいるのが特徴だ。地元の女性の集まり「若竹生活交流グループ」がタケノコを加工し、隣接する同県矢掛(やかげ)町の老舗せんべい店「ぼっこう堂」が1枚ずつ手焼きで丁寧に焼き上げる。

 同グループは、昭和45年ごろの設立当初から地域振興の目的でタケノコを使った商品の開発などを進めてきた。若竹せんべいは、同じくタケノコを使った「真備おこわ」と並んで40年以上親しまれるロングセラー商品で、町内のスーパーや農協などで売られていた。

 しかし、西日本豪雨で状況は一変。メンバー6人のうち4人が被災し、タケノコを加工する道具も水につかった。せんべいを販売していたスーパーなども、ほとんどが営業を休止。自身も被災した代表の百本(ひゃくもと)恵子さん(59)は「メンバーもバラバラになり、何かしようにも動けなかった」と振り返る。

 それでも「受け継いできた味を絶やすわけにはいかない」と再び集まり、昨年10月にせんべいの製造を再開。ボランティアや復興関連の仕事で地区を訪れた人から、お土産として人気を集めるようになった。

 百本さんは「少しでも真備をPRして、元気にしたい。気軽に手に取ってほしい」と話している。若竹せんべいは10枚入りで400円。

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