PR

ニュース 社会

着替えに散髪、知人宅転々…地域不安に陥れた末の確保劇

小林誠元被告(横浜地検提供)
小林誠元被告(横浜地検提供)

 実刑確定から約4カ月にわたり出頭に応じず、横浜地検の収容時に逃げた小林誠容疑者(43)=公務執行妨害容疑で指名手配=が23日、横須賀市内で身柄を確保された。髪形や服装を変え、刃物を持ったまま知人宅を転々としたとみられる小林容疑者。神奈川県警は逃走の全容解明も急いでいる。

 小林容疑者が逃走したのは19日午後1時すぎのことだった。「おまえらだましたな」。刑務所へ身柄を収容するため、神奈川県愛川町の自宅アパートに横浜地検事務官と県警厚木署員が7人が訪問した際、包丁を振り回して威嚇し、駐車場にあった乗用車で逃走した。地検は公務執行妨害容疑で逮捕状を取り、県警が全国に指名手配した。

 その後、相模原市の国道16号や東名高速道路などを走行し、厚木市内の2軒のコンビニに立ち寄ったことが確認された。同日午後11時半ごろには、自宅から約7キロ離れた同市内の知人女性が住むアパート敷地内で車が発見された。車内に刃物はなかった。

 小林容疑者はコンビニの公衆電話で通話する姿が目撃され、知人宅を転々としていたもようだ。別の知人女性は「20日早朝、厚木市内から大和市内まで車で送った」と証言。自宅を訪れたという大和市内の知人男性は「短時間いたが、すぐに立ち去った」と説明しているという。

 また、理髪店に立ち寄るなど追跡を逃れるために外見を変えていたとみられる。逃走開始から約7時間後にコンビニの防犯カメラに写った画像では髪を短く切り、黒の長袖に黄色のTシャツを重ね着した姿。当初は白のTシャツ姿で、別のコンビニでは黒っぽい上下だったため、少なくとも2度は着替えていた。

 21日には、小林容疑者は「明日の昼に出頭する」と県警に連絡していたが、実際には出頭しなかった。

 地検によると、小林容疑者は窃盗や傷害、覚せい剤取締法違反などの罪に問われ、昨年9月に横浜地裁小田原支部で懲役3年8月の実刑判決を受け、控訴。東京高裁は今年1月、控訴を棄却し、2月8日に判決が確定した。1審判決後に再保釈が認められていたため、検察側は書面で出頭を要請したが応じず、自宅を複数回訪れたものの接触できていなかった。

 関係者によると、この間、指定された制限住居に姿がなかったり、出頭する意思を示したりするなどしており、地検が事前通知なしで収容に踏み切るまでに約4カ月を要したという。

 逃走後、小林容疑者の自宅からは注射器が発見された。覚醒剤を使うために用いたとみられ、使用の発覚を免れるために逃亡を続けた可能性があった。地検と県警は逃走した動機や逃走中の経緯などを詳しく調べることにしている。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ