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大雨、土砂災害、続く揺れ…一夜明けても元通りの生活は遠く 新潟震度6強

山形県沖で発生した地震のため、避難場所に指定された山北総合体育館で不安な一夜を過ごす市民ら=19日午前3時半ごろ、村上市府屋(池田証志撮影)
山形県沖で発生した地震のため、避難場所に指定された山北総合体育館で不安な一夜を過ごす市民ら=19日午前3時半ごろ、村上市府屋(池田証志撮影)

 山形県沖を震源とし、新潟県村上市で震度6強を観測した地震から一夜明けた19日、市内には大雨警報が発令され、冷たい雨が降り続けた。一部の地区では高齢者への避難が促されるなど、住民らの不安はさらに募った。被害の多かった市北部は山に囲まれ、土砂崩れへの警戒も続く。「いつになったら元の生活に戻れるの」。住民からはため息が漏れた。

 地震発生から1日が経過しても、市北部では時折、揺れが襲う。同市今川地区で避難所となっている今川集落開発センターでは、押し寄せる余震に「来た」「いや」と女性たちの悲鳴がこだました。

 地震の直後、夫と中学生の息子と避難した会社員の園部泉さん(54)は、津波注意報が解除されて19日未明に自宅に戻った。その後、実家の片付けをしていたところ、雨が強まり2日連続の避難となった。園部さんは「みんなと行動を共にしているほうが安心だけど、連日の避難生活は心も体も疲れてしまう」と漏らした。

 地震の揺れが強かった村上市や山形県鶴岡市では、揺れで地盤が緩んでいる可能性がある。気象庁は両市で大雨警報・注意報などの発表基準を引き下げる方針を決定。地震でいったん避難した住民が帰り始める中で雨が降り始めたため、市は改めて避難所の準備をするなど対応に追われた。

 「去年も近くで土砂崩れがあった。地震の後に雨が強く降ると、また崩れるのではないか」。別の避難所にいた会社経営、山田典雄さん(82)は避難を決めた理由をこう話す。自宅は東京都内にあり、村上市には月に1回農作業に来る生活だった。「25日に東京に帰るつもりだったが、片付けもしないといけないし、どうしたものか」と話した。

 この避難所に避難した佐藤勇さん(83)は「地盤が緩むと思い早めに避難した。余震も大きいのが来ると思うと、今日も眠れるかどうか」。

 市内でも揺れが強かった同市府屋(ふや)地区は瓦葺きの家が多く、道路には落ちて割れた瓦が散乱。住民は朝から片付けに追われたが、雨が強くなり、その作業もままならなくなった。

 府屋地区では地震で屋内の棚が倒れるなどして、ものが散乱したり、食器などが割れたりした家も多い。市は要請があれば建物の破損状況のチェックに職員を派遣するとしたが、被害の多い府屋地区については全戸調査するという。

 市内の小中学校は19日、休校となったが、府屋地区など市北部を校区とする市立さんぽく小、山北中は、余震の恐れなどから20日も休校になる見通しだ。

 今後の状況を知ろうと市役所を訪れていた女性会社員(57)は、中学生の息子の学校が休みのため、自身も仕事を休んだ。女性は「仕事に行っても息子が気がかりなので休むのは構わないが、いつまで続くのか知りたかった」と不安げに話した。

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