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防災学習 地域と一体で児童守る 高知の小学校、受け継がれる避難路マップ

(左)ブロック塀など通学路の危険な場所を調べ、消防庁長官賞を受けた防災マップ
(左)ブロック塀など通学路の危険な場所を調べ、消防庁長官賞を受けた防災マップ
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■大阪北部地震1年

 防災教育が来春の新学習指導要領で全面実施されるのを前に、改めて通学路の安全が注目されている。小学校のブロック塀が倒れ、登校中の女児が亡くなった大阪北部地震の発生から、18日で1年。「ぼくらの町は安全じゃろぅか」。ブロック塀の強度を鉄筋探知機で調べ、防災に役立つ地図をつくり、消防庁長官賞を受けた高知県本山町立吉野小学校の1年間の取り組みを追った。(牛田久美)

◆磁石を近づけてみた

 「ぼくらと同じ小学生。しかも、ちゃんとグリーンベルトを歩いてきよって、亡くなったぜよ」

 北岡義彦校長(60)によると、児童は女児が緑色の路側帯で亡くなったことに衝撃を受けた。通学路は本当に安全か。地震後、5、6年生が総合学習の授業で調べることにした。

 夏、県土木事務所の専門家を迎え、ブロック塀の位置や高さ、消火水栓の距離などを調査。昭和53年の宮城県沖地震でもブロック塀などが倒れ、犠牲者が出たことも知った。5年生だった久保弥真人(やまと)君(12)は「通い慣れた道が急に怖くなった。いま地震が起きたら死んじゃうかもって」。みんな真剣に町を巡った。

 ブロック塀は、(1)鉄筋入りだと強度を増す(2)鉄筋入りでも高いと危険-と教わった。たたいてみたり、磁石を近づけてみたり…。鉄筋探知機も購入、「ピーと音がして安全だと感じた」(久保君)。倒壊に備え安全な避難路も話し合った。

 秋。車いすで避難を体験し、防火水槽、急坂階段、救難ヘリの着陸可能地も調べて防災マップ2枚を製作。全国の小学生対象の「ぼうさい探検隊マップコンクール」で消防庁長官賞と上位100の佳作に入選した。

◆「何が不足か」意識

 授業のポイントは「専門家が同行すること。児童の疑問に答えたい」(北岡校長)。例えば雨の日、路面の水たまりの周囲を調べると、亀裂から土砂が流出し空洞化していた。晴れの日、へこみは見えにくく、危険はブロック塀そばの意外な所にもひそんでいる。

 調査のたび、振り返りも実施した。「何が足りないか意識することで、次に何をしたらよいか気づく」

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