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震災復興冊子をクラウドファンディングで 支援呼びかけ

被災した徳泉寺に全国から寄せられた「一文字写経」。「『心』や『復』『興』が多かったですね」と語る早坂文明住職=6日、宮城県山元町(千葉元撮影)
被災した徳泉寺に全国から寄せられた「一文字写経」。「『心』や『復』『興』が多かったですね」と語る早坂文明住職=6日、宮城県山元町(千葉元撮影)

 東日本大震災の津波で全壊し、今秋の再建を見込む宮城県山元町の「徳泉寺」が、寺の復興の歩みを記録した冊子の製作に向けてクラウドファンディング(CF)で支援を呼びかけている。目標額は150万円で、冊子には震災当時の写真や再建資金を募った取り組みなどを盛り込む予定だ。震災発生から11日で8年3カ月。早坂文明(ぶんめい)住職は「震災を知ってもらうきっかけにもなれば」と話している。

 海岸から約300メートルに位置する同寺は、曹洞宗の寺院・徳本寺(同町)の末寺(まつじ)として約360年前に建立されたが、震災の津波で建物が全壊。約200の檀家(だんか)が祈りの場を失ったが、震災から1カ月後、数キロ離れた田んぼで、奇跡的に本尊の釈迦像が見つかった。

 早坂さんは「全て流されたと思っていたが、(本尊が)見つかってなんとかしなければならないと思った」と、再建への思いを新たにした。

 被災した檀家に負担を強いるわけにはいかないと、檀家総代らでつくる復興委員会は、お経からの抜粋や復興への思いを込めた一文字をはがきに書いて寺に送り、寺はお守りを送る「一文字写経」(納経料5千円)による支援を呼びかけた。

 納経は本来、全文をしたためるものだが「般若心経では文字数が多い。はがきで送れる簡便なやり方がこれだった」と早坂さん。震災一周忌を迎えた平成24年3月に開始し、これまでに北海道から沖縄県まで、のべ2千人以上から納経があり、再建費用8200万円の一部にあてられた。最初の納経者は、講演会を通じて縁があった故・永六輔さんだったという。

 再建への見通しが立ち、「震災を風化させないためにも、復興の経過を記録して伝えたい」(早坂さん)と、冊子の製作を決めた。冊子には、納経者の氏名も収録されるという。

 CFの期限は7月31日までで、同寺のホームページを通じて申し込み可能。支援は一口5千円からで、金額に応じて特別に金文字を入れた御朱印の返礼がある。早坂さんは「震災からどうやって立ち直れるか、何かお伝えできるものがあればいい」と語った。

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