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「あの海域は危険」過去にも大きな事故 難所の千葉・犬吠埼沖

平成17年に犬吠埼沖で起きた衝突事故で破損し、千葉県銚子市の銚子港に入港する貨物船=同年7月22日(城之内和義撮影)
平成17年に犬吠埼沖で起きた衝突事故で破損し、千葉県銚子市の銚子港に入港する貨物船=同年7月22日(城之内和義撮影)
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 千葉県銚子市犬吠埼沖で26日未明に貨物船同士が衝突し、愛媛県今治市の勝丸海運の千勝丸(499トン)が沈没した事故。現場となった海域は貨物船や漁船が頻繁にすれ違う航行の難所で、過去にも大きな海難事故が発生していた。銚子海上保安部によると、この時期から夏にかけては特に濃霧が発生しやすく、衝突事故の可能性が高まるという。地元の船舶関係者は「あの海域は危険。細心の注意を払うべきだ」と指摘する。(千葉総局 城之内和義)

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 事故が起きたのは、犬吠埼の南約11・5キロ沖。重要港湾の鹿島港(茨城県)を出入りする商船の航路となっており、大型貨物船やタンカーが昼夜を問わず行き交う。

 長年、銚子沖でイルカウオッチングなどを目的とした観光遊覧船を運航する民間会社「銚子海洋研究所」の宮内幸雄所長(62)は、「あの海域は大型船が最も集中する航路。すれ違うときに大丈夫だろうと思っていた船が自分の方に向かってきて、慌てて方向転換したこともある」と自身の経験を語る。その上で今回の事故については「普段の晴れたときでも気を使うのに、夜中の濃霧という最悪の状況の中で慎重に慎重を重ねる必要があった。レーダーではなく目視による見張りに一番神経を使わなければならない」と指摘する。

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 事故現場周辺の海域では、過去にも衝突事故や座礁などの海難が多発した。平成10年8月15日未明には、犬吠埼の東約5・5キロの海上でケミカルタンカーと貨物船が衝突し、タンカーの乗組員2人が軽傷を負ったほか、タンカーから燃料用の重油約46キロリットルが流出。重油は九十九里海岸東端の飯岡海水浴場(旭市)に漂着し、一時は遊泳禁止になるなど、お盆休みシーズンの地元観光にも被害を与えた。

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