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【心愛さんをなぜ救えなかったのか】結愛ちゃん事件の都検証部会長を務めた大竹智・立正大副学長(57)

 --どちらの事件も市などの消極姿勢で救済のタイミングを逃した。どうすれば改善できるか

 「国の児相運営方針は『48時間以内の安全確認』を定めているが、なぜ48時間なのか根拠はない。以前、児相職員が『72時間では遅く、24時間では児相が持たない。元気で生きていてくれという願いを込めて48時間』と話しているのを聞いたことがある。児童福祉司を増やすと言っても、1人当たり何件の案件なら児童福祉司が子供たちを救えるのか、ここにも根拠がない。余裕のない体制では援助や救済のボーダーが揺れる。まずはきちんと調査研究して児相などの体制を見直すべきだ」

 --児童虐待から子供たちを守るにはどのようにしたらよいか

 「指針を守れば最悪のケースは防げる。事件が起きるときには必ず何か漏れがあるので、『どうして指針は守られなかったのか』を検証する必要がある」

 「最後は人と人のつながりが大切。書類のみのやり取りではなかなか温度まで伝わらない。機関同士が顔の見える関係になり、危機感を伝えていく必要がある」

(白杉有紗)

=随時掲載

■プロフィル おおたけ・さとる

 昭和37年4月、栃木県生まれ。駒沢大院人文科学研究科修了。立正大社会福祉学部准教授などを経て平成23年、同学部教授に就任。現在は同大副学長、理事を兼務する。専門は「子ども家庭福祉学」。30年3月に東京都目黒区の船戸結愛ちゃん=当時(5)=が両親から虐待を受け、死亡した事件では都検証部会の部会長を務めた。

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