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神戸市バス暴走、乗客「運転手体調悪そうだった」 日曜午後の繁華街騒然

バスが歩行者をはねる事故が起こり、騒然とするJR三ノ宮駅前の横断歩道周辺=21日午後3時32分、神戸市中央区(須谷友郁撮影)
バスが歩行者をはねる事故が起こり、騒然とするJR三ノ宮駅前の横断歩道周辺=21日午後3時32分、神戸市中央区(須谷友郁撮影)

 「助けて」「大丈夫か」-。大勢の買い物客らが行き交う日曜午後の神戸の繁華街に、悲鳴や怒号が響いた。神戸市中心部のJR三ノ宮駅北側の横断歩道で21日、神戸市営バスが歩行者をはね、男女8人を死傷させた事故。バスは人や自転車を車輪に巻き込みながら暴走した。直前にバスを降りた乗客の男性会社員(43)は、「(運転手は)体調が悪そうだった」と振り返る。バスに何が起こったのか。

 事故直後、道路上には複数の歩行者が倒れ、血を流した若い女性に駆け寄る別の歩行者の姿も。間もなく警察や消防の車両が到着し、人々の悲鳴や怒号はサイレン音にかき消された。

 現場近くの飲食店に勤務する40代男性は「右前輪の下に1人が引きずられ、左前輪には自転車が絡まっていた」と現場の凄惨(せいさん)さを証言。事故を直接目撃した同市の高校3年の男子生徒(17)は「バスは歩行者4~5人をはね、中央分離帯に衝突して止まった。悲鳴が聞こえ女性2人が倒れていた」と述べた。

 神戸市北区の男性会社員はこの日、事故を起こしたバスに乗車し地下鉄三宮駅前で下車。大勢の歩行者とともに、停留所南側の横断歩道を青信号で渡っていると、突然「バーン」という音とともに女性の悲鳴が聞こえ、片側4車線の中央分離帯に車体をこすりながら停車するバスが見えた。

 運転手の大野二巳雄(ふみお)容疑者(64)=自動車運転処罰法違反(過失致死)容疑で現行犯逮捕=とは、下車直前の精算の際に顔を合わせたといい、「体調が悪いのか、しんどそうな様子だった」と話した。

 また、市内の自宅前で取材に応じた妻(53)は大野容疑者について「10年ほど前から糖尿病を患い、毎日薬を使用しているが、何かしらの症状が突然現れたことはない」と説明。この日は普段通り、午前5時ごろに出勤したといい、被害者に対し「大変申し訳ない」と謝罪した。

 今回の事故現場から数十メートル北の歩道では3年前の平成28年5月、60代の男が意識を失った状態で乗用車を運転し、14~51歳の男女5人をはねて重軽傷を負わせる事故が発生。車はボンネットの上に歩行者2人を乗せたまま数十メートルにわたり暴走した。

 当時の事故を知る同市中央区の高校2年の男子生徒(16)は「現場付近は多くの車が行き交い、買い物客らの人通りも多い。現場を通るたびに危険な場所だと思っていた」。同市須磨区のトラック運転手の男性(50)は「人が集まるエリアで特に休日は人が密集する。『またここで事故が起きたか』と信じられない気持ち。改めて安全運転を心がけようと思った」と語った。

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