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「問題なし」判定…なぜ事故が相次ぐのか 池袋事故

乗用車が暴走し、母子が死亡した事故現場付近で涙をぬぐう女性=20日午後、東京都豊島区
乗用車が暴走し、母子が死亡した事故現場付近で涙をぬぐう女性=20日午後、東京都豊島区
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 東京・池袋で乗用車が暴走し、母子2人が死亡、男女8人が重軽傷を負った事故で、運転していた旧通産省工業技術院の飯塚幸三元院長(87)が、平成29年の免許更新時に受けた認知機能検査で記憶力や判断力に問題はないと判定されていたとみられることが判明した。これと同様に、問題なしと判定された75歳以上の高齢運転者による死亡事故が相次いでいる。29年から75歳以上の検査が強化され、警察庁によると、検査を受けた後、30年に死亡事故を起こした414人のうち、「認知機能低下の恐れなし」が210人で半数を占めた。高齢運転者による重大事故をどう防止するのか。警察庁が検討を進めているが、まだ結論は出ていない。

 踏み間違え

 警察庁によると、高齢者による運転免許の自主返納件数は制度が始まった10年以降、年々増加。75歳以上では、29年が25万3937件で前年の1・6倍となり、30年は29万2089件に上った。ただ、生活の足として車を欠かせない高齢者も多く、強く返納を促せない状態が続いている。

 一方で、75歳以上の高齢運転者が過失の最も重い「第1当事者」となった死亡事故は30年、前年比42件増の460件発生した。事故原因はブレーキとアクセルを踏み間違えるなどの「操作不適」が最多の29・6%で、事故類型では横断中の人をはねるなどの「人対車両」が16・3%起きている。

 警察庁が460人のうち、事故前に認知機能検査を受けていた414人について判定結果を分析した結果、認知症の恐れがある「第1分類」は20人(4・8%)にとどまり、認知機能低下の恐れがある「第2分類」が184人(44・4%)、認知機能低下の恐れなしとされた「第3分類」が最多の210人(50・7%)だった。

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