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殺人罪で実刑判決の被告、高裁は保釈認めず 異例の保釈決定を取り消し

自宅を出る朴鐘顕被告(中央)=2017年1月10日(宮川浩和撮影)
自宅を出る朴鐘顕被告(中央)=2017年1月10日(宮川浩和撮影)

 殺人罪で懲役11年の実刑判決を受けた韓国籍で講談社の青年コミック誌「モーニング」編集部の元編集次長、朴(パク)鐘顕(チョンヒョン)被告(43)=休職中=について、東京高裁(後藤真理子裁判長)は28日、保釈を認めた東京地裁決定を取り消し、保釈請求を却下する決定をした。逃亡や証拠隠滅の恐れがあるとして、地裁決定は裁量を逸脱し、違法と判断したとみられる。

 地裁の守下実裁判長は27日、殺人罪で実刑判決を受けた被告の保釈を認める極めて異例の決定を出し、検察側が同日、高裁に抗告していた。

 関係者によると、守下裁判長は、朴被告には養育の必要がある4人の子供がいることや、1審の審理が終了していることなどを理由に、逃亡や証拠隠滅の恐れは低いと判断したという。

 保釈に当たり、(1)出頭命令に従う(2)証拠隠滅行為を禁止する(3)海外旅行は許可を得る(4)親族や事件関係者と事件について話すことを禁じる-などの条件を付けた。

 これに対し高裁は、子供の養育は朴被告の母親が当たっていることなどから、逃亡や証拠隠滅の恐れは低くないと判断。保釈条件についても、その実効性を疑問視した。

 朴被告は平成28年8月、東京都文京区の自宅で妻=当時(38)=の首を圧迫して窒息死させたとして逮捕、起訴され、地裁は今月6日、懲役11年を言い渡していた。朴被告は公判で「妻は階段で自殺した」として無罪を主張したが、判決は朴被告が寝室で窒息死させたと認定した。

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