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【復興への架け橋(中)】被災地照らした「本物」の聖火台

 「復興五輪」と位置づけられながら、被災地にとっては「近くて遠い」東京での五輪。だが、石巻の聖火台に象徴されるように、五輪・スポーツとの関わりは、被災地を活気づける起爆剤になり得る。

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 津波被害に見舞われた福島県いわき市では、今年9月に開かれるラグビーワールドカップ(W杯)でサモア代表が事前合宿を行う。五輪でも大会参加国と交流事業を行う「ホストタウン」に登録されており、同国の出場が決まれば事前合宿地になる予定だ。

 同市には映画「フラガール」で有名になった温泉施設「スパリゾートハワイアンズ」がある。ここで披露されているのは、大きなナイフの両端に火をつけて踊る「ファイヤーナイフダンス」。これがサモアに伝わる伝統の踊りをベースにしていることから、27年ごろから交流がスタートした。

 サモアでは、2009(平成21)年のサモア沖地震による津波で190人近くが亡くなっている。こうした「共通項」も、両者の絆を強める要因になり、高校生による相互訪問などの草の根交流も進んでいる。市の担当者は「W杯や五輪を盛り上げたい。われわれも途上ではあるが、復興や感謝の気持ちを世界に発信したい」と話した。

 組織委のスポークスパーソン(広報担当者)、高谷正哲(まさのり)氏は、復興五輪の意義について、復興に向けた取り組みの中でスポーツが持つ役割を再認識することだとし、こう強調した。

 「災害は日本だけでなく世界の至るところで起きており、苦しんでいる人もいる。東京五輪は、そうした人々に向けたメッセージになるはずだ」

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