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千葉県旭市で東日本大震災合同追悼式 遺族ら参列

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 東日本大震災から8年を迎えた11日、津波などで14人が死亡した千葉県旭市で追悼式が営まれ、遺族や関係者が犠牲者の冥福を祈った。市内では震災を語り継ぐための催しも行われ、被災した市民らが復興への願いを込めた。県によると震災で県内では関連死を含め22人が死亡、2人が行方不明となっている。

 旭市横根の「いいおかユートピアセンター」では、県と同市の合同追悼式が今年も営まれ、遺族16人を含む199人が参列した。式典では地震が発生した午後2時46分から1分間の黙祷(もくとう)をささげ、献花を行った。

 森田健作知事は式辞で「震災の中でお互いを助け合う気持ちが育まれ、未来を担う世代にその思いが引き継がれるのはとても大切なこと」と述べ、県としてさらなる復興に取り組むことを誓った。続いて旭市の明智忠直市長は「震災を忘れることなく津波に備える気持ちを持ち続け、被災した地域と市民の安心安全な暮らしが確保されるよう、努力を積み重ねてまちづくりを進める」と決意を述べた。

 このあと市内にある県立旭農業高校2年の金賀(かねが)沙唯(さゆ)さん(17)が「震災の記憶」と題した作文を朗読。高校の活動で市内の復興支援に取り組んでいる金賀さんは、「活動は私の意識を変えた。旭市で起こったことを忘れてはいけない。多くの人に伝えなくてはいけないという思いに変わった。いろいろな問題の答えを探しながら、これからも活動していきたい」と力強く語った。

 追悼式会場に隣接する旭市防災資料館では、津波被害を受けた飯岡地区の住民らによる「3・11を継承する集い」が開かれた。

 地震が発生した午後2時46分と市内に最大の津波(高さ7・6メートル)が押し寄せた同5時26分には、同館前の広場に設置した「希望の鐘」を市内の犠牲者数と同じ16回鳴らし、集まった人たちが黙祷をささげた。

その後、参加者らが色とりどりの風船を海に向かって飛ばし、犠牲者の冥福と復興への祈りを込めた。

 姉妹で参加した同市飯岡の鈴木春子さん(88)は「津波で近所の人が行方不明になったまま。あの日のことは、いまだに忘れられない」と話し、妹の向後富子さん(81)も「8年前は無事だったが、高齢になり次は逃げられない。もう二度と起きてほしくない」と平穏を願った。

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