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【震災遺構のいま】名取・閖上地区 残せなかったランドマーク

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 「視覚に訴えるものがない。千年先、いや、100年周期で来るかもしれない大災害を次世代に伝えていくには言葉だけでは難しい」。700人以上が犠牲になった宮城県名取市の閖上地区で語り部として活動する佐々木清和さん(52)は言う。

 佐々木さんは東日本大震災で家族4人を失った。一人娘の和海(かずみ)さん=当時(14)=が通っていた旧閖上中。佐々木さんは保存を市に訴えたこともあったが、かなわなかった。「復興事業に大きな影響が出る」。市が示した理由だ。

 閖上地区にはほかにもランドマークがあった。

 赤い看板に「かまぼこ 佐々直(ささなお)」の文字。地元水産加工会社が構えていた本店工場だ。津波で1階が浸水、損壊したまま建物は姿をとどめ、津波の威力を今に伝えていた。

 海から、約200メートル。津波の危険から住めなくなったエリアにある。遺構として残す条件は整っていた。しかし、昨年11月、取り壊された。

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