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はねられた子ジカ 懸命リハビリ…命を落とす

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車にひかれ、後ろ足がマヒした子鹿。懸命のリハビリを続けたが、年末に息を引き取った
車にひかれ、後ろ足がマヒした子鹿。懸命のリハビリを続けたが、年末に息を引き取った

 奈良公園周辺では昨年暮れ、車にはねられた子ジカが懸命のリハビリに励みながらも約3週間後、感染症で死んだ。

 奈良の鹿愛護会によると、昨年12月6日朝、東大寺の約500メートル北に位置する「奈良奥山ドライブウェイ」の入り口付近に「様子のおかしいシカがいる」と通行人から連絡があった。駆けつけた同会職員が道路側溝に横たわっている子ジカを発見。生後半年ほどの雄で、状況から車にはねられたとみられる。

 一命は取り留めたが、エックス線撮影したところ、胸椎が1本折れていることが判明。前脚はわずかに動くものの後ろ脚はまひしており、首も満足に動かせない状態だった。餌にもろくに口を付けず、23キロあった体重は2週間で17キロに。寝返りを打てないことによる床ずれにも悩まされた。

 職員は床ずれを防ぐリハビリ器具を自作。広げた脚立の間に布をつり、そこにまたがらせて脚にかかる負荷を軽減させた。1日に2回、後ろ脚を補助して歩行時の動きを再現することで、関節が固まったり、筋肉が衰えたりするのを防ぐ狙いがあった。

 リハビリの時間は徐々に伸び、食欲も徐々に回復していたが、床ずれに起因する感染症で同30日、死んだ。治療に当たった同会の丸子理恵獣医師(50)は「本当は何年も生きられたはずの命が失われてしまうのは悲しい」と話した。

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