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母が贈った腕時計 埼玉県警が紛失遺品文書を破棄 小4死亡ひき逃げ

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平成21年9月に小4男児がひき逃げされ死亡した現場=平成28年9月、埼玉県熊谷市(川上響撮影)
平成21年9月に小4男児がひき逃げされ死亡した現場=平成28年9月、埼玉県熊谷市(川上響撮影)

 埼玉県熊谷市で平成21年に小学4年の男児が死亡した未解決のひき逃げ事件をめぐり、男児の遺族から預かった遺品の腕時計を紛失した問題で、担当していた県警交通捜査課の男性元警部補(60)=定年退職=が、押収品として腕時計を記載していた押収品目録交付書を破棄していたことが17日、県警への取材で分かった。県警は公文書毀棄の疑いで元警部補を書類送検する方針。

 捜査関係者によると、元警部補が27年9月ごろ、腕時計がないことに気付き、遺族から交付書を回収、破棄し、腕時計の記載を削除した新しい文書を再交付していた。

 また、遺族の代理人弁護士によると、元警部補は腕時計を遺族に返還したように装う文書も作成し、遺族に押印させていた。弁護士は「紛失を隠すために虚偽の文書を作ったのではないか」として、虚偽公文書作成などの容疑で刑事告発を検討している。

 腕時計は21年9月に熊谷市の市道で、車にはねられ死亡した小学4年の小関孝徳君=当時(10)=が身につけていた。10歳の誕生日に母親から贈られたものだった。他の証拠品とともに、事件後に熊谷署が保管していたが、昨年10月に署内の精査で紛失が発覚した。

 ただ、元警部補は署内の精査よりも先に紛失に気付いており、交付書を破棄して隠蔽しようとした可能性がある。県警は捜査中を理由に隠蔽の有無について明らかにしていない。

 男児の母親は「大きなショックを受けている。初動捜査もいい加減だったのではないかと不安になっている。全力で犯人逮捕に向けて動いてもらいたい」とコメントした。

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