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最高裁判事就任の草野耕一氏「全力尽くしたい」

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就任会見に臨む草野耕一最高裁判事=13日午後、最高裁(佐藤徳昭撮影)
就任会見に臨む草野耕一最高裁判事=13日午後、最高裁(佐藤徳昭撮影)

 弁護士から最高裁判事に就任した草野耕一氏(63)が13日、記者会見し、「豊かで公正で寛容な社会を形成するため、微力ながらも全力を尽くしたい」と抱負を述べた。

 「趣味は勉強」。そう言ってはばからないM&A(企業の合併・買収)法務の第一人者。少年時代は「勉強嫌い」だったが、高校入学後に「変身」。数学の証明の美しさに感動し、1年で高校数学の全課程をマスターするほど勉学に打ち込んだ。数学と同様に緻密な論理を重視する法律学を志し、東大卒業後、国際弁護士事務所の門をたたいた。

 裁判官に憧れていたが、M&A弁護士のパイオニアとして知られる故・西村利郎氏との出会いで国際弁護士に。平成元年、米国M&Aの大物といわれたブーン・ピケンズ氏が小糸製作所の株式を買い占め、経営参加を要求したいわゆる「小糸・ピケンズ」事件では、企業の乗っ取りを防いだ。

 国際ビジネスの世界では相手の同意を得ながら論理的に説得できる交渉力が問われる。交渉も裁判も「目指すものは同じ」という。

 原点は手塚治虫の漫画「どろろ」。体のあらゆる部位を魔物に奪われ、取り戻す旅に出る百鬼丸(ひゃっきまる)と自分を重ね、「私も欠点の多い人間だが、多少なりとも克服してきた。社会のために役立ちたい」と語る。

 還暦を過ぎてからフランス語を学び、検定試験を受けた。国際弁護士から賢慮の府、憲法の番人への転身に「朝から晩まで、できる限り頭を使って率直な意見を述べたい」と意欲を見せた。(大竹直樹)

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