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メキシコの麻薬王に有罪評決 2度の脱獄で話題

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移送されるホアキン・グスマン被告(中央)=2017年1月19日、米ニューヨーク州(米司法当局提供、AP)
移送されるホアキン・グスマン被告(中央)=2017年1月19日、米ニューヨーク州(米司法当局提供、AP)

 【ニューヨーク=上塚真由】米ニューヨークの連邦地裁の陪審は12日、米国への麻薬密売など10の罪に問われたメキシコの麻薬王で「エル・チャポ(スペイン語で「小さい人」の意味)」ことホアキン・グスマン被告(61)に対し、すべての罪状で有罪評決を下した。量刑は6月25日に言い渡される予定で、終身刑になる可能性がある。

 グスマン被告はメキシコの貧困家庭から、同国最大の麻薬組織「シナロア・カルテル」の最高幹部に上り詰め、約25年にわたりカルテルを指揮。米検察当局は麻薬の密売などで得た収益は140億ドル(約1兆5400億円)に上るとみている。2015年には厳重な警備のメキシコの刑務所の独房から1・5キロのトンネルを掘って2度目の脱獄をし、注目された。逃亡の末、16年にメキシコで拘束され、17年に身柄引き渡しを求めていた米国に移送。昨年、裁判が始まった。

 裁判では、グスマン被告の元部下ら50人以上が出廷し、密輸の仕組みなどを証言した。大型トラックや貨物列車、航空機、潜水艇を利用したほか、国境付近に地下トンネルを掘削。90年代には唐辛子の缶詰にコカインを詰めて米国に持ち込んだという。麻薬取引に介入しないようメキシコの警察や軍、政府当局者に対し数百万ドルの賄賂を渡していたことも証言した。

 一方、弁護側はグスマン被告がカルテルの首謀者ではなく、逃走中の別の最高幹部の身代わりにすぎないと主張。有罪評決を受け、控訴する方針を示した。

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