PR

ニュース 社会

警視庁SP訓練ルポ 体にしみこませる技術とは

Messenger

 培われた技術は細部にわたる。例えば、スムーズな開け閉めのために車のドアハンドルには下から手をかけるのが定石。徒歩移動では警護対象を数人で取り囲むが、迅速な乗降車につなげるために運転手役、ドアの開け閉め役らの立ち位置が細かく決まっている。

 車の到着時には、先遣隊が車止め周辺の状況を確認した上で、停車位置に誘導する。しかし訓練では参加者が誘導に没頭するあまり、不審者役のSPが隙を突いて「誰が乗っているんだ? 芸能人か?」などと車に接近、窓ガラスをたたく場面もあった。

 「『後方に赤いネクタイの不審者あり。停車位置を予定より2メートル前にずらす』などと無線で連絡するんだ。1つのことにとらわれると、やられるぞ」。参加者は20~30代の若手が中心でサミット警護の経験者もいたが、「初めて知ることばかり」と口をそろえた。

 SPによる訓練は近年、毎年実施されているが、今年度は皇室関連行事など重要行事に向け回数を増やしている。近畿、中国管区でも出前訓練を実施した真壁警部は「全国どこでも高レベルの警護が実施できるよう努めたい」と意気込む。

     

 【警視庁SP(セキュリティーポリス)】 警護課に所属し、首相や閣僚、衆参両議長、外国元首ら要人警護に専従で当たる。選抜基準は身長でおおむね、男性173センチ以上、女性160センチ以上。柔道や剣道などの有段者で英語など語学力も求められる。拳銃を素早く取り出すため、スーツの上着は余裕のあるサイズを着用。全国の警察に同様の任務を担う警察官はいるが、正式にSPと呼ばれるのは警視庁警護課員のみ。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ