PR

ニュース 社会

脳脊髄液減少症、診療ガイドライン改定へ 「事故で発症」理解されず

Messenger
脳脊髄液減少症患者の宮田和子さん。全身の異変を理解してもらうため、ノートにびっしりと症状を書き込んだ=愛知県安城市(加藤園子撮影)
脳脊髄液減少症患者の宮田和子さん。全身の異変を理解してもらうため、ノートにびっしりと症状を書き込んだ=愛知県安城市(加藤園子撮影)

 交通事故の外傷などをきっかけに激しい頭痛やめまいを引き起こす「脳脊髄液減少症」の診断基準を明確化しようと、日本頭痛学会の医師らが、頭痛の診療ガイドラインの改定を検討していることが7日、分かった。脳脊髄液減少症は国の研究班による診断基準などがあるものの、一部の症例に対応していない。ガイドラインが改定されれば、これまで確定診断できなかった患者の治療や補償に影響する可能性もあり、救済の一助として期待がかかる。

 脳脊髄液減少症は、15年ほど前に一部医師が外傷で発症すると指摘して注目されたが、否定的な医師も多く診断がばらついた。脳神経外科医中心の厚生労働省の研究班が平成23年、外傷による髄液漏れを認めた診断基準を公表。同省は28年、漏れを自分の血液で止める治療法「ブラッドパッチ」の保険適用を認めた。

 この基準は画像で明確に漏れを確認できたものを陽性としているが、外傷後に症状が出ても漏れが写らない患者もみられ、漏れ以外の理由で髄液が減少する可能性が指摘されていた。

 28年度から学会の神経内科医らも臨床を本格化。研究チーム代表の荒木信夫・埼玉医科大教授によると、外傷が自律神経に作用して髄液をつくる力が低下するケースがあると分かってきた。これら症例はブラッドパッチで完治しないこともあり、多くの保険会社は事故後の賠償をめぐる交渉で発症を否定する。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ