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和歌山の小5児童殺害から4年 見守り活動「風化させない」

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下校時の子供らに声を掛ける「みまもり隊」のメンバー=和歌山県紀の川市
下校時の子供らに声を掛ける「みまもり隊」のメンバー=和歌山県紀の川市

 和歌山県紀の川市後田(しれだ)で市立名手小学校5年、森田都史(とし)君=当時(11)=が殺害された事件は、5日で4年を迎えた。時間の経過とともに事件の記憶の風化が懸念されるが、同小の通学路では今も、地域住民らでつくる「みまもり隊」が地道に子供らの見守り活動を続けており、メンバーは「記憶を風化させてはいけない」と訴える。

 「おかえりー」「宿題がんばりや」

 この日は隊長の東照清さん(68)らメンバー3人が午後3時ごろ、下校時の子供らの安全を確保するため通学路の踏切そばに立ち、子供ら一人一人にやさしく声を掛けたり手を振ったりした。

 「二度とあんな事件が起こらないように、時間が空いた時には帽子と黄色のベストを着て見守り活動をしている」と3人は口をそろえる。

 隊は、事件から3カ月後の平成27年5月、学区を所管する岩出署那賀交番の連絡協議会のメンバーらが結成。当初のメンバーは6人で、他に保護者や近隣住民らも自発的に参加して見守り活動をしてきた。

 しかし、時間の経過とともに、メンバーの数は5人に減り、年齢も全員60~70代と高齢化。今後の活動継続を考えると、担い手不足が懸念される。

 東さんは「見守り活動中に子供連れの親と話すと、事件について『知らなかった』という人もいる。引っ越してきた家族もある」と事件の風化を心配し、「事件が忘れ去られないようにしないといけない」と訴える。

 一方、殺害された都史君の父親(70)も「子供たちの登下校の見守りをする人は、事件当時に比べてぐんと減ってしまった」と危惧。「知人には『まだ裁判終わってないんか』と驚かれたこともある。事件が風化し、都史君が忘れられてしまうのが何より怖い」と打ち明ける。

 ただ、この日も下校時に子供を学校まで出迎える親の姿もみられ、東さんは「今でも親がしっかり子供を守ってくれている。こうした姿勢が地域全体に広まってくれれば」と期待する。

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