不明女子大生か 失踪当日、男の自宅の場所尋ねる
昨年11月に行方不明になった東京都葛飾区の女子大生(19)=失踪当時(18)=とみられる女性が、足取りの途絶えた同月20日夜、警視庁捜査1課が任意で事情を聴いている30代の男の自宅の場所を近隣住民に尋ねていたことが26日、捜査関係者への取材で分かった。同課は女子大生がその後、事件に巻き込まれた可能性があるとみて、詳しい状況を調べている。
捜査関係者によると、女子大生とみられる女性は茨城県神栖市内の男の自宅周辺で、近隣住民に「記憶を頼りにここまで来たが、道が分からなくなった」などと尋ねたという。女性がその後、男の自宅方向へ歩いて行くのを近隣住民が目撃していた。
男は任意の聴取に対し、「自宅前で女子大生と会ったが、すぐに帰った」などと説明。一方、女子大生と知り合った経緯や、当時の状況についてはあいまいな話をしているといい、同課が慎重に調べている。
女子大生は昨年11月20日、午前中に都内の大学の授業に出席した後、電車やタクシーを乗り継いで神栖市に向かったとみられる。午後11時ごろには家族や知人とのメッセージのやりとりが途絶えていた。