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最大規模コカイン115キロ押収の舞台裏 横浜税関「組織が持ち込む?」

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 ■全世界から集まる

 ただ、いくら警戒を強めても、違法薬物の末端価格に変化はないという。遠藤氏は「入ってくる量が減っていないことの、何よりの証拠。そこは真摯(しんし)に受け止めている」とした上で、こう続ける。

 「私がこの仕事に就いたころ、違法薬物といえば韓国や中国、タイといったアジア圏から入ってくるものが圧倒的に多かった。それがいまでは闇サイトを通じてヨーロッパやアフリカなど全世界から集まるようになった。パソコンと、代金の支払いに使う仮想通貨があれば、誰でも手が出せてしまう」

 横浜税関では国際郵便の9割が集まる川崎東郵便局(川崎市)の構内に、通関手続きを行う川崎外郵出張所を置いている。近年では薬物の「個人輸入」が発覚するケースが続出しており、麻薬探知犬などを使って捜索に全力を挙げている。

 もちろん、薬物以外にも銃器や偽ブランド品、ワシントン条約で取引が禁止されている絶滅危惧種の動植物など、密輸される品々は多岐にわたる。それらを監視する日々の業務は肝を冷やすことも少なくないという。現在、広報広聴室室長を務める清水正仁氏(57)は「コンテナを確認していると、いきなり生きたヘビが出てきて大慌てで扉を閉じたことがある。見たこともない派手な色をしていて、毒があるかどうかも分からない。すぐに動物園の方にきてもらった」と、ある日の騒動を振り返った。

 11月の1カ月間で、横浜港の輸入額は約4648億円に達した。そんな膨大な品々の中に法に触れる物はないか。水際のゴールキーパーは目を光らせているのだ。

 【横浜税関】

 江戸末期の開国に伴い、横浜は安政6(1859)年6月に函館、長崎とともに国際貿易港として開港する。この際に設置された「神奈川運上所」が前身で、明治5(1872)年に「横浜税関」に名称が変更された。神奈川と宮城、福島、茨城、栃木、千葉(一部を除く)にある11港と3空港の支署・出張所を管轄する。

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