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最大規模コカイン115キロ押収の舞台裏 横浜税関「組織が持ち込む?」

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 コカインは覚醒剤に比べて国内での需要は少ないといわれており、当初は途中、どこかで荷降ろしされるはずが、何かの手違いで日本まできた可能性が高いとみられていた。だが、日本であれば、これらは20億円以上に化ける。「メキシコを出た後、何者かが別の船を使って洋上で積み込んだ可能性もある。これだけの量があるということは、明らかに組織が関わっており、意図して日本に持ち込もうとした疑いも排除してはいない」と遠藤氏は語る。

 ■粉から液体に

 税関職員として密輸の取り締まりに携わってきた遠藤氏だが、長年にわたる活動は犯罪者の悪知恵とのいたちごっこだった。中身をくりぬいた本やスーツケースの取っ手などに違法薬物を仕込むのは序の口で、自動車のパーツの中に隠すという米映画「フレンチ・コネクション」のワンシーンを実行に移した者もいた。罰当たりにも、木彫りの仏像の中に覚醒剤が詰められていたケースもあったという。

 遠藤氏は「覚醒剤やコカインは、粉だけでなく液体にもできるため、酒を装ったり、ガソリンタンクの中に入れて持ち込もうとしたりした例もあった。化学の知識がある人間であれば、液体からまた使用できる状態に戻すこともできる」と指摘する。

 場合によっては、神奈川県警薬物銃器対策課や厚生労働省関東信越厚生局麻薬取締部と協力して、コントロールド・デリバリー(泳がせ捜査)を行い、容疑者を摘発することもある。10月には、タイから木炭の名目で約50キロの覚醒剤を密輸したイラン国籍の男と韓国籍の女の夫婦を追跡。荷物の中の覚醒剤は発見時に押収して中身を塩に入れ替えていたが、そうとは知らない男は横浜市内の貸倉庫に移送された“ブツ”を運びだそうとして、逮捕された。

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