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あおり運転32秒、停車時の車間2メートル 被害者母「一生忘れない」

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初公判後、会見する萩山嘉久さんの母、文子さん。時折涙をぬぐいながら思いを語った=3日、横浜市中区(河野光汰撮影)
初公判後、会見する萩山嘉久さんの母、文子さん。時折涙をぬぐいながら思いを語った=3日、横浜市中区(河野光汰撮影)

 神奈川県大井町の東名高速道路で昨年6月、あおり運転を受けて停車させられた夫婦が死亡した事故で、3日、石橋和歩被告(26)の裁判員裁判が始まった。昨年10月の逮捕から約1年2カ月。横浜地裁の法廷に姿を現した被告は短髪に銀色のめがねを掛け、上下黒のジャージー姿で青っぽいサンダルを履いて出廷。裁判長からの問いかけに、ぼそぼそとした口調で答えていた。

 検察側は、石橋被告の車の衛星利用測位システム(GPS)の解析や、夫婦の車に同乗していた長女(17)の証言から、あおり運転の詳細状況を説明。被告が夫婦の車の前に割り込み、車間約4~5メートルに接近するまで減速して車線変更させる行為を3回繰り返した上、4回目の進路妨害で追い越し車線に停車させたときの車間は約2メートルだったと指摘した。約700メートルにわたる32秒間の出来事としている。

 また、事故でけがをした次女(13)の「病院で死んだと聞いてすごく泣きました。2人のことが大好きで、帰ってきてと言って帰ってくるならそうしてほしいけど、無理なのは分かっています」との供述調書を読み上げた。

 ほかに2件の強要未遂罪などでも起訴されている石橋被告。公判ではそれぞれの事件が審理される予定で、検察側は冒頭陳述で4件の起訴状を読み上げた。

 石橋被告は、山口県内で昨年5月、あおり運転の末に道路上で後続車を停止させ、「出てこいや」と脅したとして強要未遂罪に問われた事件に対する罪状認否では「降車の要求はしていない」と起訴内容の一部を否認。危険運転致死傷罪についても「胸ぐらつかんだっちゅうとこは、左腕」などと述べる場面があった。

 一方、初公判後に会見した萩山嘉久さんの母、文子さん(78)は時折涙を浮かべながら「裁判の結果次第であおり運転がなくなるかもしれない。あおり運転をなくしたい」「息子を亡くしたことは一生忘れない」などと語った。文子さんは論告求刑公判時に意見陳述する予定。

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