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武藤元副社長「事故防止難しかった」 東電強制起訴公判 被告人質問

武藤栄被告(桐山弘太撮影)
武藤栄被告(桐山弘太撮影)

 東京電力福島第1原発事故をめぐり、業務上過失致死傷罪で強制起訴された旧経営陣3被告の第31回公判が17日、東京地裁(永渕健一裁判長)で開かれた。16日に続いて元副社長の武藤栄被告(68)の被告人質問が行われ、武藤被告は「最善の努力をしてきたつもりだが、事故を防ぐのは難しかった」と述べた。

 武藤被告は検察官役の指定弁護士にどうすれば事故を防げたかと問われ、「振り返ってみて多くの教訓が得られた。申し訳ないが、そういう教訓なしに防ぐことは難しかった」と述べ、事故前の知見では防げなかったとの見解を示した。

 武藤被告は平成20年6月に、東電の担当者から、政府の専門機関による地震予測「長期評価」を基に最大15・7メートルの津波が原発を襲うとの試算結果の報告を受けたが、長期評価には信頼性がないとしてすぐに対策に乗り出さず、土木学会に妥当性の検討を委ねた。

 武藤被告は、試算に基づいて対策を検討していても事故は防げなかったのかと問われると、「検討していないので分からない」と答え、「今回起こった津波は規模が違う」と指摘した。

 事故をめぐっては、武藤被告のほか、元会長の勝俣恒久被告(78)と元副社長の武黒一郎被告(72)が強制起訴された。昨年6月の初公判で3被告側は「事故の予見や回避は不可能だった」としていずれも無罪を主張した。

 被告人質問は次回の19日に武黒被告、30日に勝俣被告が予定されている。

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