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【都民の消防官(3)】命救う現場 思い描き歩く 小岩署消防司令補・畠山晃さん(56)

建物の図面を広げ、消防設備などを確認する畠山晃消防司令補=江戸川区
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 ビルの高層階や、地下街の飲食店。プライベートで訪れた場所でも、つい、「ここで火災が起きたら…」と誘導灯の緑の矢印の方向に足が向いてしまう。

 建物の消防設備や、避難経路などの安全対策をチェックする「予防業務」一筋30年。審査に携わった建物は、約2200件に上る。「たった1つの見落としでも人の命に関わる。ミスは許されない」。覚悟の原点には、東京消防庁の隊員だった父親への思いがある。

 忘れられないのは、父親が勤務明けにやけどや切り傷を負って帰ってきたときのこと。「大丈夫」と何も語らなかったが、翌朝の新聞で都内で大きな火災があったことを知り、傷の意味を理解した。「人のため、社会のために黙々と仕事に打ち込む」。その背中を追い、昭和56年に入庁した。

 予防分野に足を踏み入れたのは約8年後。けがで現場を離れたのがきっかけだったが、その奥深さに夢中になった。建物のコストを重視する事業者に、どうしたら安全性を高めてもらえるか-。厚さ15センチほどの関係法令集を小分けにコピーして持ち歩き、通勤電車で読みふけった。「学生時代苦手だった勉強が、全く苦にならなかった」と笑う。

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