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7日間の浜松大停電、複合要因で発生

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塩害が追い打ち

 大規模な停電が一段落したと思われたとき、静岡県民を再び不安に陥れたのが「塩害」による停電と発火だった。台風通過後の3日、同県の沿岸部では塩害のため約2万7700戸が停電した。

 塩害は、強風で海から飛んできた塩分が劣化した電線や電気設備に付着し、不具合を引き起こす現象だ。引き込み線で塩害が起きれば火花や異音が発生し、送電線の絶縁部の損傷に至れば大規模な停電の引き金となる。

 同社によると、電線から火花が出る現象が3日夜に浜松市内で約20件、台風通過後の6~9日に同県の沿岸部で約320件も確認された。10日に同市を中心とする約4800戸がは再び停電したのも、台風24号による塩害が原因と考えられている。

 同社は塩害の再発を防ぐため、劣化した電線を順次交換する作業に着手した。大規模停電につながりやすい送電線の絶縁部は、塩分を拭き取る地道な作業に取り組んでいる。

 防災政策が専門の岩田孝仁・静岡大防災総合センター長は「大規模停電を起こさないためには、市街地だけでも電柱の地中化を真剣に考えるしかないのではないか」と指摘。塩害を防止するには、送電線の絶縁部を塩害を起こしにくい素材や塗料に交換する対策が急務だとしている。(静岡支局 田中万紀)

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