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7日間の浜松大停電、複合要因で発生

山間部では電柱が折れ、停電復旧が長引くなどの被害が多発した=7日、静岡市葵区井川の閑蔵駅付近(那須慎一撮影)
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 大型の台風24号が日本列島を北上した9月30日夜から10月6日にかけ、浜松市を中心に東海地方は大規模な停電に見舞われた。完全復旧まで足かけ7日間も要し、市民生活の混乱を引き起こしたのは、自然の猛威だけが理由ではなかった。想定を上回る強風の直撃で電力設備の損傷が静岡県内の各地で相次ぎ、点検・工事にあたる作業員が圧倒的に不足。停電を一定範囲にとどめるシステムを中部電力が万が一の事故を避けるため停止していたことなど複数の要因が重なり、深刻な状況を招いてしまった。

6割の回線が被害

 「とにかく、強風で電線の被害が同時多発で起きた。想定外だった」。台風が過ぎ去っても浜松市で停電が依然続いていた3日、中部電力が静岡県庁で開いた記者会見で担当者は同じ説明を繰り返した。記者に「仕方がない停電だったのか」と詰め寄られると、言葉を詰まらせた。

 台風24号による停電は中部電力管内の愛知、静岡、岐阜、三重、長野各県で一時延べ約119万戸超に達し、同社としては過去最大規模となった。とりわけ被害が大きかった静岡県では、同社の契約戸数全体の8割以上に当たる延べ78万3740戸への電力供給が途絶えた。

 静岡県内ではピーク時に2千基の交通信号機が点灯できなくなり、信号停止が原因と考えられる交通事故が計87件起きた。水をくみ上げるポンプが停電で動かなくなったことで、断水も9市町で起きた。買いだめと物流の停滞で商品が品薄状態になり、閉店するスーパーやコンビニエンスストアも多く、開いている店舗でもレジが使えず電卓で会計をする光景があちこちで見られた。さらに浜松市内では公立小中学校の4割以上が休校するなど、市民生活は大きな打撃を受けた。

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