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化学反応が原因か アルミ缶と洗剤で水素ガス 新宿駅の液体飛散

洗剤移し替えの危険性と注意点
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 JR新宿駅(東京都新宿区新宿)のホームで液体が飛び散り利用客が負傷した事件で、液体は強アルカリ性の業務用洗剤で、入れていたコーヒー缶のアルミニウムとの化学反応で水素ガスが発生し、缶の蓋が外れて液体が噴出したとみられることが10日、捜査関係者への取材で分かった。同様の被害は過去にも発生、警察や消防が洗剤の移し替えに注意を呼びかけている。

 捜査関係者によると、警視庁新宿署に過失傷害容疑で書類送検された都内の飲食店従業員の男(31)は「以前に同じ洗剤で手をけがしたことがあった」と供述。男は危険性を認識しながら、勤務先の飲食店の洗剤を店のルールに違反して持ち出したとみられ、「自転車のチェーンを洗うためだった」と説明しているという。

 現場で見つかったアルミ缶は500ミリリットルの蓋付きのタイプで、一部が変形し、蓋が外れた状態だった。発生したガスの圧力で蓋が飛び、中の洗剤が飛散したとみられる。

 洗剤の事故を検証する東京消防庁の実験では、アルミ缶に洗浄力の強いアルカリ性の業務用洗剤100ミリリットルを入れて放置すると、水素ガスが発生して約6時間後に容器に穴が開いた。一般家庭で使われるアルカリ性洗剤では反応速度は遅くなるが、事故の危険性はあるという。

 同庁によると、洗剤が酸性の場合には、容器がアルミ製のほかスチール製でも水素ガスが発生。酸性洗剤は塩素系洗剤と混ぜると有毒な塩素ガスが発生する恐れがある。

 平成24年には、東京メトロ丸ノ内線の車内で、乗客が持っていた強アルカリ性の業務用洗剤を入れたアルミ缶が破裂、複数の乗客がやけどなどの症状を訴えた。同庁は「洗剤を販売時の専用容器から移し替えるのは危険。容器に書かれた注意事項をよく確認してほしい」と呼びかけている。

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