PR

ニュース 社会

郵便業務をゆるがしたDM汚職 横浜地裁で進む公判 事件を振り返る

Messenger

 ティー社を知る関係者は 「もともとはゴルフショップを営む会社だった。設立から4年後の13年に、DM発送代行を“生業”とする関連会社を吸収合併し、以降は売り上げの9割超を占めるようになったと聞いている。22年には芸能プロダクションの分野にも進出した」と説明する。地方のテレビ局では自社制作でゴルフ番組を持っていた時期もあり、有名男性ゴルファーが同社の製品を使用していたこともあるという。

 社員は高給、稼いだ分を積極投資-。はたから見れば夢のような会社だが、世の中、そんなにうまい話ばかりではない。そんなティー社に手なずけられた田中被告と八尾被告の初公判が10月初め、それぞれ開かれた。両被告とも起訴内容を認めたが、みじめさが際立ったのが田中被告に対して従属的な立場にあった八尾被告だった。

 公判が終盤にさしかかり、裁判官が情状証人に証言台に立つよう求めると、傍聴席の最前列で様子を見守っていた高齢の男性がゆっくりと立ち上がった。八尾被告の父親だった。

 八尾被告の弁護士から、家族は今回の事態をどう思っているのかと問われると、父親は「最初はまさか、という思いだった。やったことを正直に話してどうか平穏に…」などと証言した。その横の被告人席で、46歳になる息子は目をしきりにしばたたかせ、大柄な体を丸めながら情けなげな表情を浮かべていた。人間、やはり悪いことはできないものだ。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ