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国の文化財、被害8件 五稜郭、アイヌ伝承の岩 北海道地震

北海道の地震で崩れ落ちた五稜郭跡の石垣(奥)=2日、北海道函館市
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 最大震度7を観測した北海道の地震では、道内にある国の文化財のうち8件で、石垣の崩落やひび割れなどの被害が確認されたことが3日、文化庁への取材で分かった。道は修復などについて「被害を精査した上で国と連携する」と説明。文化庁は要請があれば、文化財調査官の派遣なども検討するとしている。

 函館市では、戊辰戦争の末期「箱館戦争」の舞台となった特別史跡の五稜郭跡で、南西側の石垣が幅約6メートル、高さ約2メートルにわたって堀の水中に崩れ落ち、土台の土がむきだしの状態になった。

 平取町では、アイヌ民族ゆかりの重要文化的景観などに被害が発生。3頭の親子グマが山を登っているように見える「ウカエロシキ(クマの姿岩)」は、子グマの胴体と親グマの頭部に当たる部分が崩れた。「オキクルミのチャシ及びムイノカ」でも崖崩れが起きた。

 重要文化財では、札幌市の北海道大農学部第二農場で、家畜の餌を煮込む作業を行っていた「釜場」の煙突の石組みがずれた。小樽市にある旧日本郵船小樽支店は天井が一部はがれ落ち、江別市の旧北陸銀行江別支店の壁にもひびが入った。

 登録有形文化財で、明治期の和洋折衷様式を伝える日高町の飯田家住宅主屋は基礎の一部が崩れた。史跡の白老仙台藩陣屋跡(白老町)では地割れが起きた。北海道によると、道指定文化財でも、沼田町の本願寺駅逓のガラス1枚が破損した。

 文化庁によると、被災した国指定文化財の修復は、少なくとも費用の70%が補助されるが、西日本豪雨や台風21号などによる被害も各地で発生。修復や調査に必要な人材が不足する状況が続いており、担当者は北海道の地震での被害について「まだ拡大する可能性もある。原状回復に向け状況に応じた支援をしていきたい」と話している。 

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