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【北海道震度7地震】文化財への被害相次ぐ 国「今後も報告増える」 対応急ぐも時間や費用かかる見通し

地震で石組みにずれが生じた旧札幌農学校第2農場の建造物の煙突=14日、札幌市の北海道大
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 北海道を襲った最大震度7の地震発生から1週間が経過し、文化財への被害報告が相次いでいる。関係者は「大きな余震があれば被害が拡大する」と対応を急ぐが、ルールが厳しい文化財の修復には時間も費用もかかる見通し。被害の全容は把握できておらず、深刻化する可能性がある。(福田涼太郎)

 れんが造りや木造の歴史を感じさせる建物が並ぶ北海道大(札幌市)敷地内の札幌農学校(現北大)第2農場。牛舎や生乳所など明治初期に農学校初代教頭を務めたクラーク博士のもとで迎えた日本の畜産農業の“夜明け”を知る上で重要な建物が多く、それらは国の重要文化財(重文)に指定されている。

 家畜の餌を煮込む「釜場(かまば)」という石造りの建物もその一つだ。地震では屋根に突き出た煙突の石組みがずれ、強い余震があれば崩れかねない状態。重文は修復するにも工法や材料の制限が厳しく、北大の近藤誠司(せいじ)名誉教授は「修復にはお金も時間もかかると思う。煙突部分を地上に下ろすだけでも早くやらないと危険だ」と語る。

 幕末ファンから人気のある函館市の国特別史跡「五稜郭(ごりょうかく)跡」でも、一部の石垣崩落が見つかった。南西側の堀の石垣が幅約6メートル、高さ約2メートルにわたって堀の水中に崩落。修復時は堀から水を抜き、崩落前の写真と見比べながら「一つ一つ石の形を慎重に見極めてパズルのように元に戻さないといけない」(市の担当者)とため息をつく。

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