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【中国ウオッチ】中国の配車大手「滴滴」に批判集中 SOSあったのに…殺人防げず

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【中国ウオッチ】
中国の配車大手「滴滴」に批判集中 SOSあったのに…殺人防げず

今年2月、北京で「滴滴出行」が行った春節の帰省客向け相乗りサービスのキャンペーン会場(ロイター) 今年2月、北京で「滴滴出行」が行った春節の帰省客向け相乗りサービスのキャンペーン会場(ロイター)

 中国の配車アプリ最大手「滴滴出行」の相乗りサービスを利用した女性がドライバーに殺害される事件が相次いで発生し、中国社会で波紋を広げている。当局や世論の厳しい批判を受け、同社は相乗り機能の一部を停止したほか、9月8日から約1週間、深夜早朝のサービスを大部分取りやめるなど対応に追われている。(北京 西見由章)

SOSに対応できず

 8月25日早朝、雨が降りしきる浙江省温州市の山中で、若い女性の遺体が約8メートルの崖下から発見された。女性の着衣に乱れはなかったが、両足がひもで縛られ、左腕には大量の血が付着していたという。

 中国紙・新京報などによると、女性は元幼稚園教師の趙さん(21)。前日に滴滴の「順風車」と呼ばれる相乗りサービスを利用して、友人に会うため近隣の町に向かっていた。ところがドライバーの鍾容疑者(27)は山中に趙さんを連れ込み、強姦した後に首を刃物で切りつけ失血死させた。

 「この運転手は山道に入った。(周囲に)車が1台もいない」「怖い」「助けて」-。趙さんは滴滴の車に乗った約45分後の午後2時15分頃ごろから、友人の女性あてに携帯アプリでSOSのメッセージを何度も送っていた。友人が連絡を取ろうとしたが、趙さんの携帯は電源が切られた状態に。焦った友人らは滴滴の顧客サービスセンターに対し、1時間に7回連絡をとるなど対応を求めたが、しばらく待つようにとの回答しかなかった。

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