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【北海道震度7地震】「一刻も早く」夜を徹し捜索

厚真町吉野地区で、行方不明者の捜索をする自衛隊員ら=8日午後、北海道厚真町(桐原正道撮影)
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 「一刻も早く救い出してご家族の元に返したい」。北海道厚真町で警察や消防とともに急ピッチで安否不明者の捜索に当たっている自衛隊員は8日、厳しい表情で話した。

 7日から雨模様が続く中、同町は二次災害を警戒して捜索の中断を申し出たが、自衛隊は天候や現場の状況を慎重に確認しながら8日にかけて夜通しの捜索を実施した。

 大規模な土砂崩れが起きた吉野地区では、山肌が広範囲に崩れ落ち、茶色の地盤が露出。大量の土砂とともに大木や瓦礫(がれき)などがうずたかく積もり、救助の行く手を阻んだ。土砂の間からは道路標識がのぞく。「この下に民家もあったはずです」。自衛隊関係者は言葉を詰まらせた。

 前夜に降った雨のため、ぬかるんで足場が悪い所も。安否不明者がいる可能性がある場所では、救助隊が手作業などで慎重に土中を探り、警察犬も周辺をかぎまわって行方を捜した。大型重機も現場に入り、救助のための道を切り開くために障害物を取り除いた。しかし大量の土砂や倒木に加え、大きな水たまりにも阻まれ、厳しい捜索を強いられていた。

 現場周辺に実家がある女性(47)は「顔見知りで亡くなった方もいる。まだ現実を受け止め切れていない」と悲しげに語った。

 富里地区では、自衛隊員が航空写真を見ながら、家がどのように押し流されたか考えながら作業を進めた。ショベルカーで土砂をかき出し、ダンプカーで運び出す作業を繰り返した。ぬかるんだ場所には鉄板を置き、大型トラックなどを通した。安否不明の知人を捜しに来た苫小牧市の派遣社員、中新田(なかしんでん)哲也さん(45)は「住宅やビニールハウスが跡形もない。同じ場所とは思えない」と話した。

 幌内(ほろない)地区では、家屋の倒壊現場に続く道も土砂で埋まり、重機が復旧を急ぐ中、捜索隊が徒歩で行き来した。見つかった布団やかばんなど生活用品の泥を、自衛隊員が丁寧にタオルで拭っていた。

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