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【北海道震度7地震】「絶対に負けない」厚真団結 被災飲食店炊き出し

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【北海道震度7地震】
「絶対に負けない」厚真団結 被災飲食店炊き出し

炊き出しで被災者に手料理をすすめる三上寛人さん=8日午後、北海道厚真町(中村昌史撮影) 炊き出しで被災者に手料理をすすめる三上寛人さん=8日午後、北海道厚真町(中村昌史撮影)

 北海道厚真町では、震災の爪痕が残る中で日常を取り戻そうと動き始めた被災者も少なくない。悲しみに沈む人たちを励まそうと自らも被災した飲食店が手料理を無料で提供。移動に欠かせない車を支えるため、ガソリンスタンドも懸命に営業を続けていた。

 「店も町もこの地震で潰されるわけにはいかない。絶対に負けない」

 こう力を込めたのは町中心部で居酒屋「ゆるり」を経営する三上寛人(ひろと)さん(37)。8日昼、店の軒先で炊き出しを行い、被災者らに手料理を振る舞った。

 厚真生まれの三上さんは16年間、町外の飲食店などで勤務。2年前に故郷で自らの店を開店させた。今回の地震で食器の9割が割れ、食品を保存する冷蔵庫も停電で使用不能に。断水も続き、再開の見込みは立たない。自宅を被災しながら「みんなにおなかいっぱいになってほしい」と急遽(きゅうきょ)炊き出しを決め、全ての食材を調理した。

 店の看板商品でもある地産豚「米愛豚(まいらぶた)」を炭焼きにして提供。おにぎりや豚汁も振る舞った。避難所に身を寄せる日西るみさん(37)は「本当においしくて涙が出た」と目を潤ませ、小学生の神代こころさん(9)も「元気が出た」とほほ笑んだ。

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