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【新聞に喝!】法務当局の驕りと矛盾を指摘できない新聞の劣化を憂う 作家・ジャーナリスト・門田隆将

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 井上嘉浩元死刑囚である。井上は1審が無期懲役で、2審が死刑。13人の中で唯一、裁判所の判断が1審と2審で分かれていた。最高裁は2審を支持したが、弁護側から今年3月に「確定判決には事実誤認がある」として新証拠が提出され、再審請求が行われたのだ。

 それは、量刑の面で1審の判決が妥当であることを示す新証拠であり、事実、東京高裁は5月8日に再審の進行協議を始め、2回目は7月3日に開かれ、3回目は、8月6日に行われることが決まっていた。そして高裁は、新証拠に応じて井上の携帯電話の発信記録提出を検察に命じ、真相究明のための協議が現実に進んでいた。だが、上川法相は、2回目の協議の、わずか「3日後」に、問答無用の死刑執行を命じたのだ。

 ほかにも、サリン散布の実行犯で、死者2人を出した林郁夫受刑者が無期懲役で死刑を免れているのに、一人の死者も出さなかった実行犯の横山真人元死刑囚が死刑になるなど、オウム裁判の結論には、多くの矛盾が存在する。しかし、どの新聞も表層をなぞるだけで、問題の核心を伝える記事は皆無だった。

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