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【日曜に書く】〝読み合わせ〟で泣くことしかできなかった「8・12」 論説委員・清湖口敏

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【日曜に書く】
〝読み合わせ〟で泣くことしかできなかった「8・12」 論説委員・清湖口敏

日航ジャンボ機墜落事故から12日で33年となるのを前に、「御巣鷹の尾根」の麓の神流川に灯籠を流す子どもら=11日夕、群馬県上野村 日航ジャンボ機墜落事故から12日で33年となるのを前に、「御巣鷹の尾根」の麓の神流川に灯籠を流す子どもら=11日夕、群馬県上野村

 泣くことは祈ることに通じ、多くの祈りは現実に働きかける力にもなると信じている。国民の多数が目黒区の事件に泣いたからこそ、政府も東京都も児童相談所の体制強化などへ動きだしたのだ。「8・12」で流した涙を今また新たにすることは、犠牲者を慰め、同時に安全な空輸への祈りともなるだろう。

 世上の渇きを潤せるのは、一人一人の涙をおいてほかにない。イザナギノミコトの涙からは、新しい神様が誕生した。(せこぐち さとし)

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