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【防災ヘリ墜落】中越地震で活躍した「はるな」…山古志村の住民救助 「稜線トレイル」はひっそり開通

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【防災ヘリ墜落】
中越地震で活躍した「はるな」…山古志村の住民救助 「稜線トレイル」はひっそり開通

新潟県中越地震で孤立状態となった山古志村(現・長岡市)の住民を救助する群馬県の防災ヘリ「はるな」=平成16年10月24日(本社ヘリから、大山文兄撮影) 新潟県中越地震で孤立状態となった山古志村(現・長岡市)の住民を救助する群馬県の防災ヘリ「はるな」=平成16年10月24日(本社ヘリから、大山文兄撮影)

 群馬県の防災ヘリコプター「はるな」が同県中之条町の山中に墜落した事故は11日、搭乗者9人全員の死亡が確認される最悪の事態となった。はるなは平成16年10月の新潟県中越地震で救助活動を行い、新潟にとって“恩人”。一方、新潟、群馬、長野県境の稜線(りょうせん)を結ぶ登山道「ぐんま県境稜線トレイル」はこの日、ひっそりと全面開通した。

 はるなは中越地震発生直後に被災地に飛び、警察や自衛隊のヘリとともに孤立した山古志村(現・長岡市)の住民を救助するなど、懸命な支援活動を行った。同年12月、当時の泉田裕彦知事は群馬県防災航空隊に感謝状を贈った。

 はるなは、ぐんま県境稜線トレイルの状況を上空から確認するため飛行中に墜落した。同トレイルは、新潟県南魚沼市、湯沢町など3県の県境の尾根を主要ルートとするロングトレイル(距離の長い自然歩道)。主に既存の登山道をつないだ長さ約100キロのルートで、国内最長の稜線ロングトレイルとされる。

 事故を受け、群馬県は11日に予定していたオープニングセレモニーなど華々しい行事は中止。「山の日イベントin谷川岳」だけが予定通り行われ、88人が雪のまだ残る谷川岳のトレッキングを楽しんだ。

 中之条町のアウトドアガイド、木村正臣さん(55)は「ぐんま県境稜線トレイルは標高が高く、登山者の救助にはヘリが欠かせない。確認作業の最中に墜落して隊員たちが亡くなってしまい、ショックで言葉も出ない」と声を詰まらせた。

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