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【防災ヘリ墜落】「全員が消防を背負って立つ人間…大きな財産失った」 捜索の副署長が語る

群馬県の防災ヘリコプターが山中に墜落し、機体残骸を調べる県警の捜査員ら=11日午後、群馬県中之条町
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 ローターはひしゃげて外れ、どこもかしこも機体は傷つき、穴が空き、原型を留める部分はほぼない。独特な油の臭いが鼻の奥を刺激する。群馬県防災ヘリコプターの墜落事故から一夜明けた11日早朝。現場に立った吾妻広域消防本部西部消防署の黒岩賢一副署長(50)は、深い山林の斜面で無残な姿になった鉄の塊の前で言葉を失った。

 この日、乗務員の収容と捜索活動を再開するため、山に踏み入ってから約1時間半後、ようやく墜落現場にたどり着いた。

 機体は雨でぬかるんだ急斜面に横たわり、いつずり落ちるかわからない状況。すぐ真上には墜落の影響か倒れそうな大木があった。

 大木をロープで固定する部隊▽機体を固定する部隊▽現場に残されていた乗務員を助けるために油圧カッターで機体を解体する部隊▽安全確保に専念する部隊の4隊に別れ、それぞれ黙々と作業した。

 「(消防の5人)全員がこれからの吾妻消防を背負って立つ人間だった」

 下山後、報道陣の取材に黒岩副署長は涙を浮かべながら無念さをにじませた。そして一言一言かみしめるように全員の人柄などを語った後、「吾妻消防だけでなく、地域住民にとっても大きな財産を失った」と肩を落とした。

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