産経ニュース

町議会解散のみなかみ町長が女性提訴 セクハラ問題を法廷に持ち込む狙いとは 

ニュース 社会

記事詳細

更新


町議会解散のみなかみ町長が女性提訴 セクハラ問題を法廷に持ち込む狙いとは 

みなかみ議会解散届けを出した後、会見する前田善成町長=6日 みなかみ議会解散届けを出した後、会見する前田善成町長=6日

 みなかみ町の前田善成町長(50)によるセクハラ疑惑が発覚してから約3カ月。5月に団体職員の女性が県警沼田署に被害届を出した後も一貫して疑惑を否定していた前田町長は8日、虚偽の主張で名誉を傷つけられたとして慰謝料1千万円を求めて女性を提訴した。不信任決議に対抗して自身が解散に踏み切った町議会の出直し選挙が9月に予定されるなか、事態は法廷闘争に発展した。(吉原実)

 前田町長は4月18日夜、町内で開かれた団体の飲み会で女性に抱きついたり、キスをしたとされる。これに対し町長はブログや取材で、「キスはしたが、セクハラはしていない」「女性に好意があったと思い込んでいた」などと繰り返していた。

 訴状によると、前田町長は4月18日夜、同町商工会議所青年部の総会に参加するため、会場のホテルに向かった。その後、女性と同じ団体に勤める男性幹部に誘われ、団体の宴席にも参加した。町長がトイレに向かうため廊下に出ると、女性も町長を追いかけるようにして近づき、手と手の指を絡ませ、自ら肩に顔を近づけてきたという。このため、「女性が好意を持っていると思い、一瞬だけキスをした」「双方同意の上のキスだ」と、強制わいせつとセクハラに当たる行為を否定している。

 さらに、青年部と団体は同じ会場で2次会を行い、女性も参加していたという。訴状では、「強制わいせつの被害にあったとする主張にも関わらず、普通に飲食を続けていた。被害が事実であれば、なんらかの対応をすると考えるのが自然かつ合理的」と展開。被害届の内容についても「虚偽」としている。

 一連のセクハラ疑惑で町政は混乱。議会に不信任決議を突きつけられた町長は議会解散に踏み切っている。9月9日投開票が決まった出直し町議選を前に、提訴に踏み切った狙いはどこにあるのか。

 今回の問題で町長は、政治家としての責任に加え、刑事責任の有無も問われており、捜査の進展が提訴に至った1つの要因とみられる。女性の提出した被害届を受け、県警はいずれかのタイミングで書類送検する。

 ただ、不起訴となる公算が大きく、一般的に地検は不起訴となった理由を説明しない。その場合、「政治家として灰色の結果に終わる」(関係者)とみられている。関係者によると、不起訴という曖昧な「シロ」よりも、法廷で主張を尽くした方が、事実関係を明らかにできると判断したという。

このニュースの写真

  • 町議会解散のみなかみ町長が女性提訴 セクハラ問題を法廷に持ち込む狙いとは 
  • 町議会解散のみなかみ町長が女性提訴 セクハラ問題を法廷に持ち込む狙いとは 

関連ニュース

「ニュース」のランキング