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【栃木女児殺害】自白映像「違法」に検察から異論噴出

藤井敏明裁判長(桐原正道撮影)
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 1審同様、無期懲役を維持しながらも、取り調べの録音・録画(可視化)で犯罪事実を認定したことを違法と判断した東京高裁判決に、検察内部からは前向きに受け止める一方、不満や戸惑いの声も上がった。

 「落ちつくべき所に落ち着いた」

 ある検察幹部は、1審と同じ無期懲役の判決に安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 可視化は、自白の強要など違法な取り調べを防ぐ目的のほか、平成21年に裁判員制度が導入されるのに当たり、裁判員に、供述内容の判断に当たって参考にしてもらう意味もあったとされる。このため、検察内からは「分かりやすい立証」が否定されたことに異論が噴出した。

 ある捜査幹部は「自白を記録した映像を『違法』とまで言われるのは納得できない。そもそも可視化の実施により、供述の信用性と明白性を担保するのは弁護士会全体の要請だったはずだ」と不満を漏らした。

 藤井敏明裁判長は過去に別の判決でも取り調べ録画の証拠採用に否定的な見解を表明しており、ある検察幹部は「今回の判決は『藤井説』として受け止めることになるのではないか」として、「特殊ケース」との見方を示した。

 別の幹部は「検察として今後の捜査や公判への姿勢を変えることはない」との見解を明かし、「同様の考え方が他の裁判官にも広まることが危ぶまれる」とも語った。

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