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ボクシングに「会長判定」 特定選手優遇の存在証言 現役審判員が「忖度」明かす 連盟不正疑惑

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ボクシングに「会長判定」 特定選手優遇の存在証言 現役審判員が「忖度」明かす 連盟不正疑惑

 日本スポーツ振興センター(JSC)助成金不適切使用問題などで日本ボクシング連盟が揺れる中、疑惑の一つとされる不正判定をめぐって、現役の審判員が2日、産経新聞の取材に応じた。山根明会長が過去に県連盟役員を務めた奈良県の選手に有利なジャッジをする「奈良判定」という“隠語”に触れ、会長の強大な影響力の下で意をくんだ不正な判定が疑われるケースの存在を明らかにした。

 「みんな、会長の意にそぐわないジャッジをすると、『怒られる』とびくびくしていた」。ある県連盟所属の男性審判員は山根氏の影響力の強さを語る。

 数年前の全国大会で、男性は奈良県代表の選手が出場した試合の審判を務めた。奈良の選手が終盤、一方的にパンチを受けるようになったので、レフェリーストップをかけた。健康を考慮しての判断だった。

 だが、試合後に会長席に呼ばれ、山根氏から「お前のレフェリングはおかしい」「なぜ途中で試合をやめたのか」と迫られた。男性は直立不動で頭を下げ続けていたが、最後は「われ、こら」と暴言を浴びせられた。「『試合を止めたせいで負けた』と言わんばかりだった」と振り返る。

 大会の審判選定における最終権限は会長が握っているため、多くの審判たちは全国大会の審判団から外されたくないために「忖度(そんたく)」を続けたという。“影響力”は審判員の試合中の判断にもおよび、大会中に審判団が毎日行うミーティングでも忖度が働き、特定の審判がやり玉に挙げられることもあったという。「中には次の日にいなくなったり、次の大会から呼ばれなかったりするなどの制裁を受けた審判もいる」と明かす。

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